市役所で離婚を勧められた話
きっかけは保育園入所希望
離婚前、お金がなさすぎでどうしようもありませんでした。
長男は2年間待機児童。
私は妊娠7ヶ月。
だけど、お金が無いから子供達を保育園で預かって貰わないとまともに働けない。
この時は保育園入所への点数稼ぎも兼ねて、仕事の時だけ週に3日くらい無認可の託児所に預けてました。
この時の仕事はスクールの講師。
ほぼ、座って指導できるので臨月まで働きました。
それでも給料のほとんどが託児所代に消えているのか現状でした。
保育園の空き状況を聞きに行ったり何度か通っていたある日、つい、ポロッと出てしまったんです。
「このままじゃ産まれても育てていけない。何か、支援制度とかありませんか?」
そういう事を聞く窓口じゃないってわかってたんですが、きっといっぱいいっぱいだったんだと思います。
すると、別の窓口の人を連れてきてくれました。話を聞くから、別室へどうぞ。と。
初めて親身に話を聞いてくれた
通されたのは小さな部屋。
相談室みたいな感じでしょうか?
挨拶してくれたのは少し年配の女性でした。
「すごく辛そうだけど、大丈夫?良かったら全部話してみてくださいね。ここなら誰にも聞こえないから。話を聞いて使える支援制度等あれば紹介しますね。」
外ヅラだけは良かった元夫。
私が話してもみんな信じてくれずでした。
でも、元夫の事を知らない人という事もあり、藁にもすがる思いで、そこで、今の状況を洗いざらい話しました。
夫が生活費を入れてくれない事。
義母が理事長を務めていた会社が倒産することになり、社長の座を引き継いで経営し始めた事。
だから、お金は無いと言われる事。
もうすぐ二人目が産まれるのに出産費用もたまっていない事。
今は託児所に預けて働いているけどほとんどが託児所代に消えて収入にならない事。
結婚前はお金持ちぶってた義実家が実は借金だらけだった事。
義父が自己破産した事を結婚後に知らされた事。
夫名義での借金があった事。
私のクレジットカードを使って満額までお金を借りられていた事。
保育園に入所出来ないと働けないしこれから先が不安で辛い事。
担当者はふんふんとただひたすら話を聞いてくれました。
私はいつの間にか泣きながら話していました。
市役所の人のアドバイス
ひとしきり話を聞いてくれた担当者が、一息ついて口を開きました。
「離婚は考えてないの?」
離婚は、長男がパパ大好きだから。。。
親の勝手で離婚なんて可哀想で、私が頑張れるなら頑張ろうと思ってます。
「う~ん、そうなのね。
じゃあ、車は持ってる?」
はい
「手放す事できる?もし、生活保護を使うなら車とか生命保険とか解約しないといけないんだけど。」
車は無理ですね。仕事で使うので。
「そうなのね。御主人のものだったら無理そうね。。。
話を聞く限りだけど、離婚した方がいいと思うわ。結婚してる事実があるうちは使える支援制度も限られてしまうの。それに、お子さんの為に自分を犠牲にしてても、きっと、しわ寄せがくるわよ。
これは、私の個人的な意見として聞いてね。
役所としては、本当に困った人には支援してあげたいし、あなたは今本当に困っていると思う。でも、今の状況だと適応できる支援制度は無いのよね。
それに、困った原因は全て旦那さんに関する事だと思うの。泣いてしまうくらいだから相当頑張っているし、辛いはずよ。子供のためではなく、自分の為に逃げてもいいのよ。お母さんが幸せだと子供も幸せになれるんだから。」
もう号泣でした。
私、逃げてもいいんだ。
私、ダメじゃないんだ。ちゃんと頑張れてるんだ。
いつもダメだと言われていた事もあり、凄く心に染みました。
「今は何も力になれないけど、一応市の家庭訪問のリストに入れておくね。訪問員さんが来るから、溜め込まずなんでも話してみなさい。それだけでも気持ちがだいぶラクになるから。」
私の選んだ道
結局この日は話を聞いてもらうだけで終わりました。
それでも、私にとってはすごく大きな出来事でした。
離婚をしても生きていける
むしろ、離婚をして母子家庭になった方が支援制度はたくさんある
その事実だけでも、ひとつ不安が無くなりました。
離婚をしないのは子供達の為もありましたが、離婚後の不安もありました。
けれど、これでいつでも離婚できる。
離婚しても子供達を育てていける。
そんな自信が持てた事で、夫の事は愛情なのかただの情で一緒に居るのか、子供達にとってはどちらがいいのかなど、離婚を選択肢の一つとして現実的に考えられるようなりました。
その後はそのまま離婚はしなかったのですが、
結局産後7ヶ月の時点で不倫が発覚、9ヵ月の時に離婚が成立しました。
離婚を決めたら、あっという間でした。
これからはこの子達は私がひとりで守る!と決意しました。
まぁ、元々ほとんどひとりで育てていたので状況的にはあまり変わりませんでしたが。
あれから3年。
今は、離婚して良かったと思っています。
子供達もすくすく大きくなっているし、何よりお金の心配がなくなったことが大きな余裕に繋がっています。
なにより、不安定だった長男がすごくしっかりしたいい子に育っている事。
もしかしたら離婚せず家庭が不安定なままだったら、あのままだったかも知れません。
不倫の事は今でも時々激しいフラッシュバックで苦しくなりますが、それでも思い出さない日も増えてきました。
妊娠中や産後は特に恨みを忘れにくいと言うので仕方ないですよね。
元夫に八つ当たりしながら、気長に時間が解決してくれるのを待ちます。
最後に伝えたい事
私は離婚して今幸せです。
そして、離婚後に母子を助けてくれる制度も沢山あります!
辛い思いをして苦しんで苦しんで結婚生活を続けているなら、一つの逃げ場として離婚を考えてください。
別に私は離婚を勧めているわけではありません。
私自身ギリギリまで子供達の為に離婚はしないつもりでした。
しかし、その結果鬱病と自律神経失調症になり、眠れず食べれず泣いてばかり、産後半年で体重は33kgまで落ちました。
だからこそ、心を壊してしまう前に、逃げることも大事です。
自分の為に逃げることは役に立ちます!
幸せになるためには恥なんかじゃありません!
周りがなんと言おうとあなたの人生です。苦しいのは他でもない自分なんです。
市役所も対応する人によって全然違うと聞きます。
何度も通って相談してください。
きっと親身になってくれる人もいます。
逃げてもいいんだ。離婚しても大丈夫なんだ。という事を知ってください。
どうしてもダメなら離婚すればいいや。
そういう最後の逃げ場があるだけで、気持ちが全然楽になります。
自分の為に。子供の為に。心が壊れる前に。
ポチっとしてもらえるとうれしいです。